南国プリン代表・河野当将(たいすけ)さんインタビュー ~地域活性化と素材へのこだわり~
- 2025/10/28
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ハロウィンの装飾と一緒に、河野さんと山田選手の素敵なショット
――ヴェロスクロノス都農との関わりを教えてください。
今のところ直接的な関わりはあまりないんですけど、選手がうちに来てくれたりすることもあって、都農にはなくてはならない存在だと感じています。
やっぱり、サッカー選手たちって普通の人とは違うエネルギーを持っているじゃないですか。
この町も人口が1万人を切ってしまっている中で、そんな若くてパワーのある人たちが来てくれるっていうのは、それだけで本当にありがたい存在です。
居てくれるだけで町の空気が違う。
SNSで彼らの投稿を見かけるたびに、「彼たちも自分たちと一緒にこの町を盛り上げてくれているんだな」って誇らしい気持ちになります。
だから、直接の関わりが少なくても、その存在自体がすでに町にとって大きな力になっていると思います。
――ヴェロスクロノス都農や、今回オープンしたポータルサイトに期待していることはありますか?
そうですね、サッカーって勝ち負けがはっきりしていて、シビアな世界じゃないですか。
プレー面で町を活気付け、町民の皆さんに笑顔や勇気、夢や希望を届けるのと共に、それ以外の部分で「どう町とつながるか」っていうところもすごく大事だと思うんです。
僕らは商売をしている立場なので、「応援」と「地域経済」がうまく結び付くと理想的だなと思っていて、今回のポータルサイトの立ち上げは、そうした新しいつながりが生まれる大きなきっかけになると感じています。
実は僕、ふるさと納税の出荷者代表もやらせてもらってるんですよ。
だから、そこからも何か新しい流れができたら嬉しいですし、「立ち上げて終わり」ではなく、継続して町と歩んでいける仕組みになってほしいなと思っています。
――ふるさと納税の返礼品として提供している商品には、どんな魅力がありますか?
見た目のかわいさはもちろんなんですが、実は中身にもものすごくこだわっているんです。
普通は乳業メーカーから仕入れる牛乳を使うんですけど、うちは牧場に直接行って搾りたてのまだ温かい牛乳をいただいて、それを自分たちで殺菌して使っています。
まさに「命をいただく」ような気持ちで、できる限り新鮮な状態の素材でプリンを作っています。
卵も、一流の有名パティシエの方しか使わない栃木県の「奇跡の卵」という高級卵を使用していて、バニラビーンズは1キロで5、6万円のマダガスカル産を使っています。
原材料費は高くなりますが、創業時からこだわっているところです。
プリンって、材料が牛乳、卵、生クリーム、砂糖だけなので差をつけるのが難しい。
だからこそ「素材に嘘をつかない」ことを大事にしています。見た目だけの「映え商品」なら一時的に終わっていたと思うんですが、味の本物さを守ってきたからこそ、今もリピーターが絶えず、土日祝日には行列ができるお店になれたんだと思います。
――返礼品を受け取った方からの印象に残っているエピソードはありますか?
南国プリンとしては直接お礼の声はあまり多くはないんですが、その中で南国プリンを味わったことで「宮崎や都農に行ってみたい」と言ってくださる方がいるのが嬉しいですね。
プリンを通して「どんな町なんだろう」「どんな人たちが作っているんだろう」って興味を持ってもらえるのが一番。
サッカー観戦ついでに都農に来てくれたり、旅行のきっかけになってくれたら、それだけで意味があると思ってます。
――この返礼品を通じて、寄付者の方にどんな体験や喜びを届けたいですか?
「食べる」っていうのはその場で完結しますけど、今の時代って「誰が」「どんな思いで」作っているのかっていう部分がすごく大事だと思うんです。
だから、このプリンを食べて「美味しいな」と感じたときに、「この町ってどんなところなんだろう」と少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。
そうやって実際に都農町を訪れて、サッカー場に行ってみたり、地元を感じてもらえたら最高ですね。
南国プリンは、あくまで「きっかけ」。
そこから都農を好きになってくれる人が増えたら、それが一番の喜びです。
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最初はちょっぴり緊張していた山田選手も、次第に笑顔に。 -
山田選手の質問に、やさしく丁寧に答えてくださった河野当将さん。
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取材の中盤には、二人の会話も自然に盛り上がっていきました。
――今後「南国プリン」として挑戦したいことはありますか?
今の目標は、「宮崎を代表する南国プリン」として、県内の道の駅や直売所などにもっと広げていくことです。
そして、夢と言えば「高千穂」と「青島」の二大観光地にお店を出したいと思っています。
実はそのうちの一つは、もうすぐニュースになると思います。年末あたりには発表できるんじゃないかな。
ぜひ楽しみにしていてください。
――都農町を盛り上げるために、今後取り組んでいきたいことはありますか?
最近は都農神社との関わりが多くなって、「奉納菓子」もふるさと納税の返礼品として出させてもらっています。
都農神社は本当に立派で、多くの人が関わっていますが、もっと日常的に人が訪れる場所になればいいなと思っています。
勝負事の前とか、「何かにすがりたい」と思う瞬間って誰にでもあるじゃないですか。そんな時に、神社が人の支えになるような存在であってほしいなと思います。
そして、神社に来たついでに町を少し散策したり、観光したり。
そうやって“まちを回遊できる仕掛け”をもっと作っていきたいですね。
個人的には「都農神社・道の駅・ワイナリー」の三角形をどう盛り上げていくか、これからも積極的に関わっていきたいと思っています。
――最後に、現在おすすめの返礼品を教えてください。
やっぱり南国プリン「テゲセボン」「カタセボン」は定番で間違いないと思います。
見た目もかわいくて、素材にもこだわっていて、贈り物にもぴったり。
自信を持っておすすめできますね。
【南国プリン都農研究所】
〒889-1201 宮崎県児湯郡都農町川北4858-2
TEL:050-8883-8666
営業時間: 9:30~18:00(不定休)
山田雄太選手 取材後コメント
南国プリン代表の河野さんに取材を受けていただき、
緊張しましたが河野さんの人柄の良さと話しの上手さでスムーズに進めることが出来ました。
本当に素晴らしい体験をする事が出来ました!
南国プリンといえば自分の中では外見がとても可愛く、オシャレなプリンというイメージだったのですが、
話を聞くと卵や牛乳など材料にすごくこだわっていてとても安心感があり美味しいプリンでした!
たくさんのこだわりから生まれた南国プリンを皆様も一度ご賞味ください!
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看板商品を手にとって嬉しそうな山田選手 -
店舗前で山田雄太選手がプリンを楽しむひとコマ。
特集に関連する 返礼品
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宮崎県都農町 \年内発送!!/南国プリン「カタセボン(計9個)」 スイーツ 洋菓子 国産_T038-0031-N ¥ 14,000 -
宮崎県都農町 \年内発送!!/南国プリン「テゲセボン(計6個)」 スイーツ 洋菓子 国産_T038-0041-N ¥ 12,000 -
宮崎県都農町 \年内発送!!/南国プリン「テゲセボン(計9個)」 スイーツ 洋菓子 国産_T038-0051-N ¥ 14,000 -
宮崎県都農町 【2週間以内発送】≪グルテンフリー≫米粉のチョコフィナンシェ(計10個) スイーツ お菓子 国産_T038-015 ¥ 11,000 -
宮崎県都農町 【2週間以内発送】日向之國一之宮神社奉納菓子「都の金菓(計5個)」スイーツ お菓子 国産_T038-010 ¥ 8,000 -
宮崎県都農町 農の都で生まれた「都のチーズケーキ」計1個 スイーツ 洋菓子 国産_T038-009 ¥ 11,000
都農町のふるさと納税返礼品として高い人気を誇る 「南国プリン」 を、ヴェロスクロノス都農・山田雄太選手 が取材。
地元の味に込められた想いと、山田選手が感じた魅力をお届けいたします。
――「南国プリン」さんについて簡単に教えてください。
都農駅前でダーツバーを営んでいた2010年に畜産業のみならず地域経済全体に大きな影響を及ぼす家畜の法定伝染病の口蹄疫が発生して、被害を受けた農家さんはもちろん地域の経済全体が沈んでしまい、飲食業界も大きなダメージを受けて、このままじゃいかんなと思ったんです。
何とか町の復興に役に立ちたいと思い最初に始めたのが、都農駅前でのイルミネーション。そこから少しずつ仲間が集まって、「町を盛り上げよう」という流れができていきました。
ただ、自身の本業のダーツでは街おこしってなかなか難しいなと考えていた時、商工会などを中心に「ご当地グルメを作ろう」という流れになって、「都農ふぐ丼」を開発することになったんです。
自分も開発に携わる中、「ダーツバーを閉めて、より多くの人たちが足を運んでくれるようなカフェをやる」と本格的な移住も決めて、「フルーツアンドベジカフェ南国」という、野菜と果物を中心にしたお店を始めたんです。
その中から「本物」を楽しんでほしいという思いから生まれたのが「南国プリン」です。
――お店を始めたきっかけや、作り手としての思いをお聞かせください。
僕自身は実際にプリンを作っているわけではなく、食べることが本当に好きな性分を生かして味わいや見た目、インパクトなどのアイデアを考えて作り手さんたちに伝えています。
自分はこれまで日本中のいろんな美味しいものを食べ歩いてきました。
その中で、岐阜の所シェフが開発されたなめらかプリンに出会って、「本物のプリンってこういうものなんだ」と衝撃を受けました。
そこから「宮崎でもこんなプリンを作れないかな」と思ったのが始まりです。
本当に美味しいものを広げたい、本物をひとつでも残したいという思いが強くて、南国プリンを始めました。
僕自身は作り手というよりは「食の案内人」のような立場ですが、「本物の味を通して人を笑顔にしたい」という気持ちはずっと持ち続けています。
――お店のある都農町で感じる魅力や、地域の人との関わりについて教えてください。
そうですね、もともとイベントを通して地域と関わることが多かったです。
例えば、子どもたちから高齢者までだれでも参加できるPK対決「蹴―1」が開催される時は、僕らが共催イベントとして「肉フェス」を企画して、お互いに相乗効果を図ろうって話をして実行しました。
同世代の仲間たちと「こっちはこっちで頑張ろう」「一緒に盛り上げよう」と協力し合いながらやってきました。
その前も「希望と太陽のロックフェス」という音楽イベントをワイナリーでやっていて、僕は副実行委員長を3回務めました。
毎回、実行委員長に何かが起きて(笑)、結局僕が先頭に立たなきゃいけなくなるっていうハプニング的な事もあって大変でしたけど、仲間が増え、地域が一つになり、本当に楽しかったです。
何よりも地元の人たちが本当に協力的だったからこそ、グルメや音楽などを通じて人と人がつながるような場を作ってこれたと感じています。
都農町って本当にイベントが多いんですよ。移住する前は「何もない町なのかな」と思っていたけど、実際はすごく活気がある。
夏祭りは本当に立派だし、ハロウィンイベントも盛り上がるし、本当に“いい町だな”って思いますね。